敏感肌は顔だけでなく、身体にも症状があらわれることも。「ただの乾燥」と思っている方もいるのですが、カサカサ肌や粉ふき肌は、敏感肌のサインかもしれません。
敏感肌の大きな原因は、肌の乾燥。放っておけば、赤みやかゆみが出てきて、慢性的な肌トラブルにつながることもあります。
そこでご紹介したいのが、ボディソープの使い方と選び方。なにげなく体を洗うものを見直し、すこやかな肌に整える方法と、敏感肌でも使いやすいボディソープや石鹸をご紹介します。
※シャンプーについては以下の記事で紹介しています。
Contents
敏感肌の正しいボディソープの使い方と洗い方
まずは、ボディソープの正しい使い方をおさらいしてみましょう。ボディソープはボディ用のタオルや泡立ちネット、手にとったらよく泡立てること。
原液をそのままボディにつけるのは、やめてください。ボディソープや石鹸は、体の汚れを落とすために作られているため、低刺激なタイプでも、原液は肌にとって強い刺激になることも。
水、またはお湯を加えてしっかりと泡立て、モコモコの泡にしてから肌に塗布してください。泡が汚れを絡めとるため、原液のままよりも汚れが落ちやすくなります。
敏感肌の方は、ボディブラシやボディタオルを使用しない方がいいです。肌に強い摩擦を与えてしまい、トラブルの原因になることも。汚れは泡だけでも充分に取れるため、むやみにこする必要はありません。
たっぷりの泡で優しく洗い、すすぎは充分にしてください。すすぎ残しがあれば、肌が荒れてしまうこともあります。ボディソープで丁寧に洗う時間よりも、すすぎ洗いに重点をおきましょう。
ボディソープより石鹸の方が肌にやさしい?

ボディソープよりも、昔ながらも石鹸の方が肌に良いと思う方もいます。シンプルな石鹸の方が余計な成分が配合されず、肌質が弱い方にも安心できそうなイメージがありますよね。
ですが、必ずしも石鹸の方が優れているとは限りません。
どちらも体の汚れを落とし、清潔さを保つために作られているもの。重視されているのは洗浄力の高さであり、配合されている成分に大きな違いはありません。
石鹸の方が肌に優しいとは限らず、商品によって配合されている成分や特徴が異なるため、安易に石鹸ばかりを選ぶのはNGです。
どんなボディソープや石鹸でも、汚れを落とすための成分は必ず配合されているため、万人に合う商品は存在しないかもしれません。
石鹸だから安心という思い込みを捨て、成分や製品の特徴をしっかりと見極めましょう。
敏感肌にも毎日使えるボディソープとは?
毎日使うボディソープだから、購入しやすい商品が良いですよね。ドラッグストアーやスーパーでも購入できる、市販の敏感肌用ボディソープと石鹸をご紹介します。
薬用ユースキンS ボディシャンプー
肌に塗るユースキンを知っている人は多くても、ユースキンのボディシャンプーを知っている方は少ないのでは?
敏感肌用の全身洗浄料のユースキンボディシャンプーは、無香料・無着色で低刺激の医薬部外品商品です。
泡立ちがソフトなため、お肌に塗布してもやさしい感触に。うるおい成分にしその葉エキスを配合しているため、洗い上がりの肌がつっぱりません。
お子さんにも使えるため、アトピー肌をお持ちのお子さんにと購入する方もいます。ボディはもちろん、頭皮にも使用できるため、頭皮がかさつく人、シャンプーで肌が荒れてしまう方にもおすすめです。
Dr.ブロナー マジックソープ
オーガニックコスメとして人気のマジックソープ。アメリカで大ヒットしたこちらの商品は、日本でも愛用者が多いもの。マジックソープは液体タイプと石鹸タイプがあるため、好みのものを使用することができます。
ただし、液体タイプは原液のため、水で薄めてから使用すること! 原液のままでは刺激が強く、肌が乾燥してしまうので注意してください。水で薄める際に、泡で出てくる容器に詰め替えて使うのもおすすめです。
敏感肌なら、無香料のベビーマイルドから使用してみるのがおすすめです。肌に合うようなら、次からは好みの香りを楽しんでみましょう。さまざまな香りが楽しめるのも、マジックソープならではの特徴です。
赤みが出やすい方、ニキビ肌の方には、抗炎症作用があるティートゥリー、乾燥でかゆみが出やすい方には、鎮静作用のあるサンダルウッドがおすすめです。
松山油脂 釜焚き枠練りせっけん
「釜焚き枠練り」とは、昔ながらの石鹸の作り方です。現代では、大量生産できる機械式が一般的になりましたが、あえて時間をかけて丁寧に作りあげています。
100時間もの時間をかけて作った素地を、20日間もかけて熟成して石鹸にしたものです。
そのため崩れにくく、しっとりとした使い心地に。界面活性剤や鉱物油、香料・着色料を配合せず、防腐剤すらも無添加に。
保湿成分が肌に保護膜を作るため、乾燥による刺激から肌を守りつつ、肌からうるおいが逃げるのを防ぐことができます。
敏感な肌をやさしく洗いながらも、保湿力でうるおい肌へと整えてくれる石鹸です。
コラージュD乾性肌用石鹸
乾燥肌対策用、敏感肌にも使えるやさしいタイプの石鹸です。低刺激性にこだわり、着色料や香料は不使用、配合成分も丁寧に厳選しています。
コラージュは肌のバリア機能に必要な成分を補給する、スキンケアシリーズが多く作られていることからも、洗浄シリーズのファンも多くいるもの。実際に、長年愛用しているユーザーもめずらしくありません。
強い脱脂力を省き、うるおいを残す処方に作られているため、洗いあがりの肌につっぱりを感じないでしょう。すすぎやすいため、洗い残しも気になりません。乾燥が気になる方に、一度は使ってみて欲しい商品です。
敏感過ぎてボディソープが合わない!洗い方を見直してみては?

敏感肌用、アトピー肌用のボディソープや石鹸は数多くありますが、どれを使っても肌の状態が落ち着かない。そんな方は、洗い方を見直してみましょう。
すすぎのお湯温度が高い
これではどんなに丁寧にすすいでも、肌にとっては負担がかかるもの。「ちょっとぬるいかも?」と、物足りないぐらいの温度に抑えることで、肌の乾燥が良くなることもあります。
体を洗った後に髪を洗う
髪を洗うと、すすぎ流したシャンプーやトリートメントが肌に付着してしまうことがあります。気づかずに洗い流さないままでいれば、肌にトラブルを起こしてしまう要因にも。
髪を洗ってから体を洗った方が、シャンプーやトリートメントの洗い残しを防ぐことができます。
ボディソープの使用量が多い
たくさんのボディソープを使用すれば、洗い残しのリスクは高まってしまいます。使用量を減らしてみたり、洗う箇所を減らしてみたりしてみましょう。
腕や脚などの汗をかきにくいところは、毎日丁寧に洗う必要はありません。ぬるめのお湯でサッと流すだけでも、汚れを落とすことができます。
ニオイの気になるところ、汗をかきやすいところを重点的に洗い、他の箇所にはボディソープを使用しない方法もおすすめです。特にかゆみや赤みのでやすいところ、乾燥して粉がふくところは、一時的にボディソープの使用をやめてみましょう。
肌のバリア機能が整い、うるおうようになってから全身に使用するようにしてみてください。
まとめ
体を洗うボディソープには、ついつい洗浄力を求めてしまうものですが、強い洗浄力は肌にとってはストレスになることも。また、肌はシャワーのお湯で流すだけでも、十分に汚れを落とすことができるため、過剰に洗う必要はありません。
肌に合ったボディソープや石鹸を使用することは、大切なお肌を守るためには必要なこと。洗い方や使い方にも気をつけながら、肌のうるおいをしっかりと守っていきましょう。